2018年10月21日に、福岡県で開かれた「プリンセス駅伝 in 宗像・福津」に初出場した岩谷産業・飯田怜選手がゴール240メートル手前で転倒、その後立ち上がることが出来ず、四つん這いで膝を血だらけにしながらタスキをつないだことがさまざまな議論を呼んでいます。
このときの大会運営および岩谷産業の監督の対応に批判が殺到しており、何が問題となっているのか気になったので調べてみました。
もくじ
岩谷産業の飯田選手がプリンセス駅伝で大怪我とは?
冒頭で書きましたが、岩谷産業の飯田玲選手が、ゴールまで240メートル、というところで転倒、その後立ち上がれず、ゴールまで這っていくというアクシデントが起こりました。
この様子がテレビで放送され、動画が一気に拡散されると「飯田選手に何が起こった?」と騒然となりました。
その後の報道によると、飯田選手は転倒した際に右脛骨を骨折、全治3~4ヵ月という大怪我をしていたことが分かりました。
そんな状態で200メートルも四つん這いになって、膝を血だらけにしながらタスキをつないだのですから、すごい根性です!
飯田選手を棄権させなかった運営・監督の対応とは?
大怪我をしたにもかかわらず必死でゴールした飯田選手ですが、そのとき大会運営および岩谷産業の監督はどうしていたのでしょうか?
監督は飯田選手を棄権させるように運営に申し入れましたが、なぜか運営に情報が行き渡らず、必死で四つん這いになってゴールを目指す飯田選手を止めることは出来ませんでした。
飯田選手は、全治3~4ヵ月と診断されるほどの大怪我をしながら、240メートルもの距離を、膝を血だらけにしながら四つん這いで前進し続けましたが、ものすごく大変だったことは容易に想像ができます。
それにもかかわらず、結果的に、大会運営と監督はただ状況を見守っただけに終わったのです。
プリンセス駅伝運営・監督の対応に批判が殺到した理由とは?
大怪我をしたにもかかわらず必死でゴールした飯田選手をたたえる声が多くあがる一方で、飯田選手を棄権させることが出来なかった(見守っただけに終わった)大会運営および岩谷産業の監督の対応に、世間の批判が殺到しました。
・飯田選手の生命の危機だったかもしれないのに、棄権させなかったのはおかしい。
・監督が「棄権させたい」と申し入れたのに、情報を伝達させられなかった運営に問題がある。
・「飯田選手はよくやった」と美談にして終わらせていい問題ではない。
プリンセス駅伝の飯田怜選手❗昭和のど根性みたく感動はしました❗よく頑張った‼
でも、骨折でしょ⁉もしかしたら靭帯や粉砕して後遺症もあるかもしれん❗脱水の迷走もだけど、選手生命間際な可能性も大きいじゃん‼19の未来ある選手を守ってこその実業団、組織でしょ‼美談じゃないよ‼ pic.twitter.com/prV34fF7KP— かみそーゆ (@kamisoyu3) October 22, 2018
この他「タスキをつなぐために相当な無理をした飯田選手が心配だ」と、飯田選手の精神状態や怪我を心配する声も多くあがりました。
大会運営および監督に理解を示す青山学院大学・原晋監督
このアクシデントに対し、青山学院大学の原晋監督は以下のコメントをしています。
「タスキ渡しまで数珀メートルある状態で走れないのなら、レースが成り立たないのだから私なら棄権させる」
しかし、その一方で
「飯田選手が担当した2区が短かったために、アクシデントを想定しにくかったのも事実だから、続行という判断も理解出来る」
と、運営や監督の事情をよく知る立場からコメントをしました。
「棄権か続行かを判断するルールを設けるべきだ」という声も
今回のアクシデントを教訓に「選手を棄権させるか続行させるかを明確に判断するルールを設けるべきだ」という、大変有意義な意見もあがっています。
選手は「自分のアクシデントのせいで棄権するわけにはいかない」と無理をすることで、自分の選手生命を危機にさらし、原晋監督のコメントにもあるように「運営および監督がアクシデントを想定していないから判断が出来なかった」のです。
それならば、棄権か続行かを明確に判断するルールを設けるべきではないか、という意見を、運営および監督は真剣に検討する余地があるのではないでしょうか。
もちろん、明確なルールを設けたからといって、全てが解決するわけではないでしょうし、さらなる想定外のアクシデントは十分に起こるでしょうが、今回のアクシデントを教訓としてしっかりと活かしてほしいと切に願います。
まとめ
福岡県で開かれた「プリンセス駅伝 in 宗像・福津」に出場した岩谷産業・飯田怜選手がゴール240メートル手前で転倒、四つん這いで膝を血だらけにしながらタスキをつないだことが話題となっています。
このアクシデントを、大会運営および監督は、教訓としてしっかりと活かしてほしいと思います。